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沈黙公

この「沈黙公」はドイツ皇帝ヴィルヘルム2世からの贈り物で、1908年5月15日にオラニエ公 ヴィルヘルム1世の像がマルクト教会前で披露されました。

皇帝から知らされた贈り物に見合った場所を見つける為にヴィースバーデン市民は木と紙で沈黙公の等身大モデルを作り、一番いい場所を探そうと町中を回りました。マルクト教会の前広場に決まった決定的な理由は、最終的に皇帝自らの指定だったそうです。

オラニエ公のヴィルヘルムが「沈黙公」と呼ばれたのは、彼がとても物静かで思慮深く、冷静沈着な人間だったからです。

オラニエ公ヴィルヘルムはオランダの独立国家を作った人で、像の土台の碑文が示すように彼のプロテスタント信仰の為命を落としました。1584年7月15日に「沈黙公」はオランダのデルフト市庁舎の階段でカトリック信者の一人に撃たれたのです。