ワイン&レストラン
既に1720年にヨハニスベルグでは世界で最初の白ワイン用ぶどう品種リースリングの栽培に成功しました。この地域は傾斜のついた丘とメキシコ湾流からの穏やかな気候が特徴的で、長い日照時間のおかげでリースリングの栽培に適しているのです。カール大帝はラインガウのリースリングを気に入り、ワインぶどう栽培を公的に指示しました。ヨハニスベルクでの最初のワインぶどう栽培は817年で、ラインガウの小さな村ヴァルーフではさらに遡り、779年にワインぶどうが植えられました。
今日ラインガウは約3100へクターのワインぶどう栽培地を持ち、ドイツワイン法によるとドイツ高品質ワイン用の13の栽培地の一つに数えられています。品質は保たれ保存されなければならず、もちろん品質確認の検査も怠りません。この原則に基づき、100年以上前に有名なワイナリーが団結し、「ドイツ高品質ワイン醸造家協会(VDP)」を設立しました。VDP-ラインガウは、ドイツで一番古い有名ワイナリーの合併組織です。
ワインと食事のハーモニーは数多くの食のフェスティバルにおいて、なくてはならない要素で、毎年ヴィースバーデンとラインガウ、タウヌス地域の美食家やワイン通を魅了します。
素朴な心からの心地よさ ― これこそがワイン農家が経営する居酒屋を表す言葉です。場所を示す居酒屋の案内板があり、どこの居酒屋でも本格的な郷土料理を味わうことが出来ます。チーズソースはこれら居酒屋には欠けてはいけないもので、肉料理ならワイン農家の自家製ソーセージがワインと合います。他にも発酵途中の白ワイン(フェーダーヴァイサー)にはオニオンケーキがお勧めです。
ワインぶどう栽培地であるラインガウは、ワインを味覚で楽しむだけでなく、体験することも出来ます。これはヴィースバーデンのぶどう畑だけでなくマイン川沿いの北、フレーアスハイムとマイン河口の間にあるブドウ園も同じです。カウブからフレーアスハイム・ヴィッカーまでの地域であるラインガウアー・リースリングのルートは120キロメートルあり、「ワインぶどうの成長」を体感出来ます。
また、ラインガウでは素敵な趣のあるホテルが多く、ワイン農家もゲストハウスを営んでいるところが たくさんあり、そこではもちろんワインの試飲や地下にあるワインセラーを見せてもらったり、希望によってはぶどう栽培・醸造の知識や逸話などを聞きながらぶどう園を散歩することも出来ます。